代替医療は贖罪山羊の夢を見るか?
HPVワクチンと Mizuho.H 氏 第8回
日本の医療は国民皆保険制度です。あらかじめ規定された疾病や症状については保証されますが、しかし、規定から外れた保証の対象外にあたる疾病や症状で苦しんでいる患者がいても、医療関係者の関心が向きにくいという側面があります。
HPVワクチンの副反応であると主張されている症状で苦しんでいる患者達も公的医療保険制度の谷間にいると言っても良いと思います。
このことは、拙稿「あのHPVワクチン騒動とはいったいなんだったのか?または、ココロはいかにしてカラダに影響を及ぼすか?」で「不定愁訴を訴える患者の受け皿として保険医療機関はあまりにも非力であること。その為、治療を求める患者が医療難民と化してしまうこと。結果的に患者が代替医療を選択せざる得ないこと。そのような医療体制の不備がHPVワクチンへの不信感にもつながっていること。」として触れました。
それに対して、橋迫瑞穂氏が強く主張するように医師が代替医療を勧めるなんてけしからん、という声がありますが、ここで代替医療が標準医療に組み込まれたケースをご紹介します。
(注)本稿では、「代替医療」と「代替療法」の二つの用語を、同じ意味の言葉として使用しています。
リンパ浮腫
リンパ浮腫という症状があります。乳がんや子宮がんの切除手術の際に、転移を防ぐために周辺のリンパ節を郭清することがあります。その結果、リンパ節を郭清した部位の末梢でリンパ液のうっ滞がおこり、まるで象の手足のようにパンパンに腫れ上がってしまいます。
うっ滞したリンパ液で末梢の血管は圧迫され、結果として感染症に対する抵抗力が低下し、少しの傷がもとで蜂窩織炎という感染症を起こしやすくなります。
- 蜂窩織炎 - 17. 皮膚の病気 - MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/17-皮膚の病気/皮膚細菌感染症/蜂窩織炎
リンパ浮腫によって患者の生活の質は著しく低下しますが、保険医療機関での治療は基本的に放置することでした。(2020年8月現在もそうかもしれません)
グーグル等の検索エンジンで "リンパ浮腫" というキーワードで画像検索をしてみて下さい。その目で症状を見ていただければ、何故QOLが下がるのかが、おおよそ理解できると思います。
リンパ浮腫診療の実際 P.129
- 手術した医師に見放される
- 手術をしてもらった医師に上肢や下肢に腫脹が出てきたといっていくと、ほとんどの医師は急に機嫌が悪くなる(略)
- 近医も知識がない
- 往診先で異常に肥大した患肢を見て思わず「ひゃー」と声をあげたため、もう誰にも見せないと決心させ、10年以上にわたり隠していた患者(略)
- 家族からも見離される
- (治療に必要な弾性ストッキングについて)家人にこんな高価な物を定期的に購入しなければならないと言えないと、泣きながら話された(略)
- 最後には
- 1人で苦しみ、癌手術をしなければよかった、早く再発して死ねないかと考え、状態が悪くなっても周りに隠し死期を早めようとする(略)
https://id.ndl.go.jp/bib/000004283072
保険医療機関での治療としては間欠的空気圧式マッサージ器か、外科的なリンパ管と静脈との吻合術ぐらいでした。
間欠的空気圧式マッサージ器では、手足の付け根から先の体幹に至るまでのリンパ液の誘導が出来ません。
- (外科的治療についてはこちらを参照して下さい。
- リンパ浮腫の外科的治療について | 国立がん研究センター 東病院
https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/clinic/plastic_surgery/ps/04.html
がん患者の実態調査によって、がんによる症状や治療に伴う副作用・後遺症に関する悩みのうち、(中略)乳がん、子宮がん、卵巣がん、大腸がん等の患者については、リンパ浮腫による症状に苦悩している者が多く、手術に関連した後遺症も大きな問題となっている。
がん対策推進基本計画(第3期)平成29年10月 P.33(PDF書類)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000196973.pdf
ここで、地味ながらも患者のQOL向上に貢献していたのは、(リンパ浮腫ドレナージの専門教育を受けた)あん摩マッサージ指圧師達でした。法的には医業類似行為つまり代替医療ですが、保険医療機関ではないので保険医療につきものの時間や料金的な縛りはありません。従って、保険医療機関に比べ高額にはなりますが、患者は十分なケアを受けることが出来ます。
ところで、繁華街などの店先に出ている看板や雑誌広告にリンパ・マッサージやリンパ・ドレナージ等、リンパなんちゃらと名乗っているものがありますが、殆どは公的なマッサージの資格を持たない施術者による店舗であると考えて間違いないでしょう。何故なら、厚労省の免許保持者は法令によって広告の制限を受けているからです。リンパ浮腫に関する知識を持たない者が行うリンパ浮腫への施術は公的なマッサージ師の資格の有る無しに拘わらず危険を伴います。
では、患者はどうやって、公的な資格を持ったマッサージ師の中でも、特にリンパ浮腫ドレナージの専門教育を受けた施術者を見つければ良いのでしょうか?
勿論、その際には保険医療機関側が、特定の施術者を紹介しているのだと思います。そうでなければ無責任過ぎるでしょう?上記で説明したような混沌とした業界で、リンパ浮腫の患者が、患者自身の力で適切な施術者を見つけだし、選択することは困難です。
医師または看護師、理学療法士、作業療法士が行う徒手によるリンパ浮腫ドレナージ、弾性ストッキング或いは弾性包帯による圧迫、スキンケア等の複合的なケアが保険医療、つまり標準医療として認められたことになります。(あん摩マッサージ指圧師による施術では、更に特定の条件を満たした場合)
リンパ浮腫複合的治療料(PDF書類)https://jsgo.or.jp/news/img/lymph.pdf
しかし、施設基準が厳しい、手間ひまが掛かる割には診療報酬が低い等の問題(40分以上の施術で診療報酬200点[2千円])があるためでしょうか、患者に充分なケアを受けさせるために、現在でも保険医療機関から外部のマッサージ師に患者を紹介するケースはあるようです。
このことからも、リンパ浮腫の患者は標準医療に組み込まれた今現在でも、公的医療保険制度の谷間にいるといってもよいでしょう。
公的医療保険制度の狭間で苦悩している患者に、医師・医療機関が代替医療を紹介する。このことがそんなに非難されるような事なのでしょうか?
橋迫瑞穂氏による宗教社会学に基づいた批判という大義名分を掲げた医療職への常軌を逸した誹謗中傷(https://www.keroncho.org/archives/)には、隠された別の動機があるのではないでしょうか?
勿論、代替医療に問題がないわけではありません。次に、問題があると思われる代替医療のケースを挙げていきます。
師匠と呼ばれる整体師
患者は起立性調節障害で不定愁訴があり、その整体師の施術を定期的に受けているようです。整体師とは言っても、実際には公的な資格を持たないマッサージもどきをやっているように思えました。
マッサージは法的には業務独占資格であり、いくら呼び方を変えてみても免許のない者が実際にマッサージを施術していれば、触法行為となる可能性があります。しかし、実際の法令の運用は業務独占が絵に描いた餅となっており、免許を持たない者が○○式マッサージと標榜したり、△△整体と名乗ったりして違法なマッサージをしているのが現状です。
師匠と呼ばれる整体師は霊能力者を自称し、霊を見ることができると言っています。
背中に手を当てることによって血圧が低いと診断し(不可能)、患者の手を触っただけで水分が不足しているからカフェイン飲料を取るようにと、患者にアドバイスします(カフェインには利尿作用があり、水分補給時の飲料としては適しません)。
料金は初診時が3千円、以降は5千円です。通常、初診時には患者からヒアリングしたり、理学検査などを行う必要があるため、割高に料金が設定されているものです。なぜ、師匠が初診時の料金を安く設定しているのかといえば、未熟な技量のためにお客が定着しない。そのため、低料金を餌に常に新規顧客を開拓し続ける必要があるからでしょう。
何にでも言えることですが、技術の安売りをしている職人は避けた方が無難だと思います。時に、高額な料金を取るボッタクリ整体師などよりも危険かもしれません。
8万円の初期費用を高額であると盛んにアピールして批判していた代替医療が「一応」専門だと自称する社会学者がいますが、料金の高低が本当に問題なのでしょうか?
デタラメな師匠の施術料金5千円でも、週一で施術を受ければ4ヶ月で8万円になります。そんなのあっという間ですよ?
自分でリプライ飛ばしてきて無礼極まりないでしょう。岩永直子さんや高額代替療法にお墨付きを与えることのリスクを呟いただけですよ、一応専門なので。許しませんね。わたしは失礼が嫌いなんです。
— Mizuho.H (@_keroko) 2018年11月11日
アロマテラピーのセラピスト
薬効など症状や事態によっては漢方レベルですよ。でも、みんな無視してる感じで。無視だけならいいけど、ニセ科学だーで括られてもいるし。いい匂い〜くらいにしとけよと。実際に、統合医療や代替医療を掲げる医師にはトンデモな面々もいるので、そちらに足を引っ張られて一緒くたにされてる結果です…
— さやか (@autumbright) 2019年8月10日
看護学校の授業で医療人類学、民間療法、代替医療のことを話してるのですが、はたして意味あるのか考えてしまいますね。
— Junichi Sugii (@JUNSUGII) 2019年8月10日
ご案内ありがとうございます。自分は医療従事者ではないので会員になれないのですが、恩師などが会員でもあり、存在は存じております。
— さやか (@autumbright) 2019年8月11日
アロマテラピーに使用される精油は、雑貨扱いですが、効果効能を謳った時点で、「医薬品または医薬部外品」と薬機法上は扱われる可能性があります。
そして、薬機法上の承認を受けていない「医薬品または医薬部外品」の効能、効果又は性能に関する広告は同法に抵触する可能性が出てきます。
薬効など症状や事態によっては漢方レベル
というのは明らかに精油に医薬品としての効能があると明言しているわけですね。上記のツイートが直ちに薬機法に抵触する可能性は限りなく低いとは思いますが、立法精神から考えていかがなものか?という気はします。
更には、現在、アロマテラピーの業者の中には、マッサージ師の国家資格を持たずにオイルマッサージ等を業として行っている者が大勢いると推測されます。
薬効のある精油を含んだオイルマッサージを行った場合、それは生理的効果の実現を目的としたマッサージとなり、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律に抵触する可能性すら出てきます。
驚くのは、この会話に参加しているのが、自称代替医療も専門という研究者、看護学校で代替医療について話している!?という講師、さらには医療従事者ではない無免許セラピストで、法令上の問題がある可能性について誰も無関心であるということです。
いろんな手技はあるけれど、日本においては「あはき法」の国家資格保有者でないと「マッサージ」は語れないので、そうした資格がないアロマセラピストは施術を「トリートメント」とし「治療」とも言えないし「診断」もできないって話でしょう。
— さやか (@autumbright) 2019年1月26日
この方、業としてアロマテラピーをやっていらっしゃるらしいんですが、法令の解釈がおかしいと思います。
マッサージ師は業務独占資格です。マッサージと標榜せずに、姑息にトリートメント等と言い換えても、施術の実態がマッサージであれば、法令に抵触する可能性があります。
重複しますが、薬効があると標榜した精油を用いてオイルマッサージを行えば、それは生理的効果の実現を目的としていると看做される可能性があります。そのような施術は医師かマッサージ師にしか出来ないはずです。
医療系の国家資格を取る気もない、また、その能力もない、しかし、自身の所持している民間資格の優位性を強調し、一般との差別化を図ろうとする余り、効果効能や副作用をアピールしすぎると、却って自分たちの首を絞めることに繋がると思いますよ。
民間資格しか持たない者に、薬効のある精油を扱うことが許される訳などないでしょう。
- 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 第二条・第六十八条
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000145 - あん摩とは、人体についての病的状態の除去又は疲労の回復という生理的効果の実現を目的として行なわれ、かつ、その効果を生ずることが可能な、もむ、おす、たたく、摩擦するなどの行為の総称である。(医発第八号の二各都道府県知事あて厚生省医務局長通知) アーカイブ
https://web.archive.org/web/20180430052038/http://wwwhourei.mhlw.go.jp/cgi-bin/t_document.cgi?MODE=tsuchi&DMODE=CONTENTS&SMODE=NORMAL&KEYWORD=&EFSNO=1697&PAGE=1&FILE=&POS=0
東洋医学だから副作用がない
かつて、漢方薬だから副作用がない、といったセールストークが公然となされていたことがあります。
しかし、カンゾウ含有処方による偽アルドステロン症、オウゴン含有処方(小柴胡湯)による間質性肺炎や肝障害などが知られるようになってきました。勿論、漢方薬が危険なのではなく、副作用がないから安全だといって不適切な処方をすることが事故に繋がるのだと思います。
- Scutellaria属の生薬による肝障害ならびに同属のオウゴン含有漢方処方による肝機能障害について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscpt1970/27/3/27_3_635/_article/-char/ja/
【結果】
潜在的に不適切な漢方薬を内服している患者の割合は28.8%(95%CI:18.6-38.9%)だった。慢性腎臓病患者に対するグリチロン含有薬剤投与やループ利尿薬とグリチロン含有薬剤併用が最も多い潜在的に不適切な漢方薬だった。
【結論】
潜在的に不適切な漢方薬と有害事象との関連は不明だが、漢方薬を処方されていた高齢者の約1/4は少なくとも1種類以上の潜在的に不適切な漢方薬を処方されていた。
- 論文:Retrocohort 日本の単一施設における高齢者の潜在的に不適切な漢方薬処方の頻度 - 栃木県の総合内科医のブログ(ポップアップ有り)
https://tyabu7973.hatenablog.com/entry/2018/05/25/000000- Prevalence of the potentially inappropriate Kampo medications to be used with caution among elderly patients taking any prescribed Kampo medications at a single centre in Japan: a retrospective cross-sectional study - PubMed(上のPubMed版)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29751840/
逆子の灸
2020年、妊婦が医療機関で診療を受けると、追加料金がかかる「妊婦加算」が「妊婦税」等と批判されて、導入から間もなく廃止になりました。
しかし、産婦人科に限らず妊婦が診療に当たって特別な配慮を必要とする患者であることは間違いのない事実であると思います。
昨日、お灸の資格持ちの方から自分でお灸で逆子を戻した話を聞いてご本人は「習ったけどまさか効くとは」とおっしゃっていて「すげー!!ラピュタは本当にあったんだ!」みたいなんで盛り上がった。もちろん、科学的エビデンスはない。
— MizuhoH (@_keroko) 2019年2月7日
なるほど、お灸ですもんねw。やって損はなし、効いたら効いたで損はなし。
— MizuhoH (@_keroko) 2019年2月7日
(※1)有害事象がほぼない?本当でしょうか?
鍼灸には保険医療機関のように標榜診療科のような制度はありません。また、2020年8月現在、鍼灸施術における婦人科領域に特化した学会らしきものは見当たりません。業界団体も大きくは二つに分裂しているそうです。
(※2)大学病院医療情報ネットワークセンター(UMIN)による学会情報では、鍼灸医学関連の学会が(2020年8月現在)6件登録されていて、会員の総数は合わせて約1万2千5百人です。対して、(※3)平成30年の就業灸師(きゅう師)の人数は約12万人となっています。
鍼灸医学関連の学会のうち、一番会員数の多い8千5百人の会員がいる日本東洋医学会は漢方薬を扱う医師や薬剤師が数多く所属していることを考慮すると、何らかの学会に所属しているのは、きゆう師従事者数全体の1割にも満たないのではないかと思います。
^(※1)有害事象とは、因果関係を問わず治療中または治療後に発生した好ましくない医学的事象のことである。被害者は患者だけではなく医療従事者も含める。医療事故と類似した言葉であるが、第三者が遡及的に診療録を調査し、収集した事象である。
鍼灸安全対策ガイドライン2020年版 (P.10) 公益社団法人全日本鍼灸学会学術研究部安全性委員会(PDF書類)
https://safety.jsam.jp/_src/7055/Safety_Guidelines_of_JSAM_jpn_20210708.pdf- ^(※2) 専門分野:鍼灸医学 - UMIN学会情報
https://center6.umin.ac.jp/gakkai-bin/gakkai/gakkai_list?senmon=61 - ^(※3) 平成30年 就業あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師及び施術所 衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 (P.9) 厚労省(PDF書類)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/18/dl/gaikyo.pdf
この体制で、一体どうやって業界全体のインシデントや施術過誤の情報を集計できるのでしょうか?どうして、有害事象がほぼないと言い切れるのでしょうか?
有害事象がほぼないと言われたときに、その業界には有害事象を集計する体制が整っているのか?こういう疑問が湧かないのが本当に不思議です。代替医療「も」専門と自称する学者なのに...
妊産婦への鍼灸施術に有害事象はないか?
足の末端にあるツボを刺激することで、安産や逆子に効果があるというのは中医学的には経絡・経穴という概念を用いることで説明ができますが、解剖学的・生理学的には経絡・経穴というものは存在しません。
これが何を意味するかというと、例えば、鍼灸施術を受けている最中や直後に妊婦や胎児に何らかの不利益があった場合でも、施術との因果関係を証明することが難しいケースがあるということが予想されます。
実際、損害保険会社が出している鍼灸マッサージに関する医療過誤のレポートをざっと見てみましたが、殆どが気胸・折鍼・火傷・出血・骨折などの鍼灸マッサージによる直接的・物理的な刺激によって引き起こされた因果関係が明確な事故ばかりでした。
では、鍼灸の施術による妊婦への有害事象は存在しないのか?それとも公になっていないだけなのか?
以下に、妊婦への鍼灸施術によって引き起こされたと推定されるインシデントの例を書籍から引用しますが、内容にまで踏み込むのは拙ブログにとっては冗長過ぎますので、タイトルのみを表示します。興味のある方は、症例のタイトルをタップまたはクリックすると、内容が表示されるようになっています。
早産傾向となったため灸治療が中止となった胎位異常(逆子)の例
【症例】37歳、女、161cm、56kg(妊娠前50kg)、血圧105/63
胎位矯正の患者(妊娠30週、第2子)。
妊娠26週に骨盤位(逆子)と診断された。逆子体操を続けたが不変のため、当院産婦人科より当科に依頼となった。初診時は仰臥位で三陰交・至陰に3壮ずつ施灸を行った。第2診目(3日目)、「特に変わりはない」というので前回と同様の治療を行った。第3診目(7日目)、「先に産婦人科に行ったところ、先生から灸治療を中止するようにいわれた(早産傾向にあるため)」ということであった。そのため、治療は2回で中止となった。
その後、産婦人科のカルテによれば33週で頭位になっていることが確認されている。
(コメント)患者は第1回目の妊娠が流産、第1子目も切迫早産という既往があるため、灸を3壮から始めて経過をみようと思った。しかし、2回の治療で切迫早産ぎみになり、灸治療は中止となった。
至陰・三陰交の施灸3壮が患者の体にそれほど影響を及ぼしたのか半信半疑であったが、後日、「もともとおなかは張りぎみだったが、灸をやったらもっと強くなってしまった。灸の効果ってすごいですね」と患者から聞き納得できた。
逆子は臨月に近づくにしたがって戻りにくくなるといわれるが、この症例のように自然に戻る例があることを学んだ。
この患者には、ウテメリン(子宮運動抑制剤)が処方されていた。
三陰交の灸で出血量が増加してしまった切迫流産の例
【症例】39歳、女、156cm、52kg、血圧120/68。
切迫流産の危険があり入院中の患者。妊娠27週。第3子の妊娠である。
2週間前より腹部の緊満感が出現し、少量の不正出血がある。産婦人科の医師から、「不正出血の原因は、胎盤の低位置あるいは逆子が原因ではないか」といわれた。このままでは破水の危険があるので、逆子を戻す灸を依頼された。
脾虚傾向がある。やや神経質な感じを受ける。
貧血はないが、顔面は蒼白である。三陰交の灸15壮で胎児の動きは活発になるが、出血量が増えたので3日間で中止した。10日後、出血が治まったので、再び治療を依頼された。前回と同様の灸を行うと、その晩から同じように出血がひどくなってしまった。三陰交の灸が出血を誘発したようだ。
三陰交・至陰の灸で、切迫流産を誘発した逆子の例
【症例】31歳、女、161cm、58kg(妊娠前50kg)、血圧100/50。
産婦人科から胎位矯正を依頼された逆子(胎位異常、骨盤位)の患者(外来)。妊娠33週(第1子)。
妊娠20週に産婦人科で胎位異常(骨盤位)と診断される。妊娠25週で自然に正常位(頭位)となったが、妊娠27週に再び胎位異常(骨盤位)となる。逆子体操を指示されたが改善しなかった。
6月23日(妊娠33週)、東洋医学を受診する。妊娠25週から下腹部緊満感が頻回に出現しているので、ドーゼ(刺激量)は少なめに行う。しかし、至陰に灸7壮をすえると、下腹部緊満感と持続的な痛みが出現した。6月25日、施灸後、立位になると下腹部緊満感が出現した。6月26日-7月1日、産婦人科医師の指示により治療は中止となる。7月2日、安胎を目的に三陰交の灸3壮に変更する。しかし、腹部緊満感が続き、7月10日、産婦人科医師の判断で治療中止となる
(コメント)灸の壮数を減らしたが、下腹部緊満感が出現してしまった。妊娠35週以上では施灸により陣痛が誘発される恐れがあると判断され、鍼灸治療は中止となった。この患者の体質傾向には、次のような特徴があった。やせ型で筋の弾力性が低く、水毒傾向である。下痢をしやすい。妊娠以来、低血圧が続いている。また、この患者では至陰のみに灸をすえたが、これも切迫流産を誘発させた可能性がある。普通は三陰交と至陰の灸をしているが、試験的に至陰のみにしてみた。
三陰交・至陰の灸で、切迫流産を引き起こした例
【[症例】28歳、女、159cm、63kg(妊娠前55kg)、血圧160/110
妊娠30週(第2子)。
2月5日、当院産婦人科でのエコーで骨盤位と診断される。2月12日、逆子体操の指導を受ける。
2月19日、体操をしても改善しないので東洋医学に結介された。立位・バスを降りるときに左腹部緊満感が出現するので、刺激量を少なくする(三陰交・至陰へ各3壮施灸)。2月23日、胎児の動きが少ないので三陰交・至陰へ各5壮施灸とする。2月26日、治療後から1日10回の下腹部緊満感が出現した。産婦人科で切迫流産と診断され、灸を一時中止し産婦人科へ入院となる。ウテメリン(子宮運動抑制剤)の点滴で症状が消失したため、再び依頼を受ける。三陰交・至陰へ各3壮施灸したが、直後から腹が頻回に張り、治療は完全に中止となった。
(コメント)治療前から下腹部緊満感が出やすい傾向があったので刺激量を少なくしたが、それでも切迫流産を引き起こしてしまった。
この患者の第1子は死産であった(先天性心疾患、臍帯巻絡による胎児仮死)。
患者は、1991年7月に乳癌手術の既往がある。
鍼灸臨床生情報 玉川病院生情報会著 1999:P.376-378
- SP6.三陰交(さんいんこう)というのは「うちくるぶし」の上5センチ程度の骨の際
https://ja.wikipedia.org/wiki/足の太陰脾経#SP6.三陰交(さんいんこう)- BL67.至陰(しいん)とは足の小指の外側の爪の生え際にあるツボ
https://ja.wikipedia.org/wiki/足の太陽膀胱経#BL67.至陰(しいん)- 切迫流産って、いったい何?国立成育医療研究センター(PDF書類)
https://www.ncchd.go.jp/hospital/pregnancy/bunben/img/guide_01.pdf
https://id.ndl.go.jp/bib/000002750613
(※4)恐らく下肢末梢への鍼灸施術と有害事象との因果関係が明確ではない、業界にインシデントを集計する体制が整っていないこと等が、こうした事例が表に出てこない理由なのではないかと私には思えました。
尚、上記のインシデント・レポートは一つの保険医療機関の中で学術目的で症例を収集した中の一部であって、鍼灸施術が有効であった症例の方がはるかに多く報告されています(周産期の妊産婦への有効例が30症例近く)。診療科を問わず妊婦が特別な配慮を必要とする患者であって、鍼灸の施術が特に妊産婦にとって有害であるという事ではないので、くれぐれも誤解のないようにお願いします。
むしろ逆子に限らず、妊娠に伴う腰痛やむくみ、産後の体調管理やその他の不定愁訴の症状緩和に鍼灸の施術はとても有益であろうと私は思います。
そして、鍼灸による刺激が功を奏するということは有害事象も起こりえるという事を意味します。ですから、もし妊産婦が鍼灸の施術を望むのであれば、リスクに無頓着な鍼灸師よりも、周産期特有のリスクを熟知している鍼灸師による施術を受けることが望ましいでしょう。
一方、上述したように鍼灸には標榜診療科のような制度はありません。鍼灸院が婦人科を標榜するような広告をすると、場合によっては(※5)法令により定められた広告制限に触れる可能性があります。この広告制限は大変厳しいものになっています。(制限が厳しいという意味であって、罰則が厳しいという意味ではありません)
- ^(※4) 危害が発生した場合、因果関係を明らかにすることが困難なケースも多く、解決が難しい 手技による医業類似行為の危害(P.13)国民生活センター (PDF書類)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002lamn-att/2r9852000002latt.pdf - ^(※5) あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律第七条
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000217#Mp-At_7
では、妊産婦が鍼灸施術を望んだ場合、どうやって適切な鍼灸の施術所を見つければ良いでしょうか?
かかりつけの産婦人科医に紹介してもらえるのであれば、それに越したことはないですよ。
また、私は橋迫瑞穂氏によるなるほど、お灸ですもんねw。やって損はなし、効いたら効いたで損はなし。
というツイートに灸療法に対する嘲りの心性を感じました。
灸などは所詮、迷信に過ぎない、やってもやらなくても同じ、もし万が一効果があれば儲けもの、というような...。
確認したいのですが、代替医療「も」ご専門なんですよね?
尚、蛇足になりますが、ブログ管理人は灸施術は、まじないや迷信の類いとは違い、灸施術が生体に及ぼす効果の一部については、現代医学でもある程度は説明が可能であろうと思っています。また、実際にそのような研究もなされているはずです。
- 代替療法も一部専門なので問題点を指摘したら、しばらく医師アカウントから罵詈雑言を受けたこともあります。 Mizuho.H (@_keroko)
http://archive.today/4Hz9b
研究対象を馬鹿にしているのは誰か?
そして最大の問題は、価値自由(ググってください)を前提に調査、研究している私に、科学を正しいとする立場から叱る、バカだと思っているを前提に「子宮系について聞きたい」というのは、ジャーナリズム以前に人に質問する態度ではないですね。まず、「バカだと思っている自分」を整理し、客観視
— MizuhoH (@_keroko) 2017年10月21日
「バカ」にする不快に思うのも当然の感情ですが、その視線と実際との落差を考えるのが私の仕事であって、落差を埋めるのも、バカにしてる人に説明するのも私の仕事ではありません。
— MizuhoH (@_keroko) 2017年10月21日
上に引用したツイートは、橋迫瑞穂氏から、もっぱらスピリチュアルや子宮系と呼ばれる信者ビジネスへの注意喚起活動を行っているツイッターアカウント(※6)「黒猫ドラネコ(@kurodoraneko15)」氏へ向けられたメンションの一部です。
橋迫瑞穂氏は「価値自由」に立脚して、バカにする不快に思う視線と実際との落差を考えるのが自分の仕事である、としています。
- 価値自由 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/価値自由
その様子の一部は拙稿スピリチュアル・ブームのもたらす救済とは何か?でも、触れました。
夜更けだけど、今もわりと悶々としてるのが、例えば子宮委員長のセッションって一時間10万で、確かにひでえぼったくりだと思うんだけど、ヅカの引退セレモニーに100万かけたというツイ見て、どっちがマシかなあと改めて。バンドの追っかけもすごいお金かけるし。
— MizuhoH (@_keroko) 2018年10月29日
考えようによっちゃ茶道の金の動きなんかえげつないわけだし。
— MizuhoH (@_keroko) 2018年10月29日
実際にスピ系のスクーリングにハマる年齢層やジェンダーはどんなもんなんだろう。すぴこんがある意味「趣味仲間の発表会」という側面があったから、手習いみたいな感覚なんかな。
そして、それが具体的に表現されたものが、上記のような子宮委員長による一時間10万円のセッションを容認するかのようなツイートに表われているのだろうと、私は愚考いたします。
助産師を例に
まあ、あんま人の職業を第三者が簡単にケナすもんじゃないっすよ。
— MizuhoH (@_keroko) 2018年10月18日
助産師さんがなぜそうなるのかのおおよその検討はついているんですが、企業秘密で(笑)いずれボチボチ書いていく予定です。こういう資料をたくさん読んでると元気出るんですが、たまに自分自身が大丈夫かという思いに囚われなくもありません。あと何かが産めそうです。
— MizuhoH (@_keroko) 2020年4月1日
助産師に対する二人の医師の感想に対して対照的な反応をする橋迫瑞穂氏。
ながし氏の伴侶は助産師であり、「同業者」として「ニセ科学」を拡散する助産師は困ると伴侶が言っていたという趣旨のツイート。
瀬川深氏は産科のドクターにはたまにトンデモが居て、助産師となると更に…という、助産師にはトンデモが多いと暗に示唆する趣旨のツイートです。
ながし氏に対しては、その後、(※7)狂ったように粘着して嫌がらせを行った橋迫瑞穂氏ですが、明らかに助産師をトンデモ扱いしている瀬川深氏に対する橋迫瑞穂氏の反応が、ながし氏の時と比べて対照的で、とても印象深いです。
- ^ (※7)資料集 - 橋迫瑞穂氏と医療従事者等とのツイッター上でのやりとりの記録
https://www.keroncho.org/archives/
二人の医師に対する橋迫瑞穂氏による矛盾した反応の違いは、ながし氏のツイートは以下の、(執筆者こそ違えど)岩永直子記者の在籍するバズフィードの記事の感想であったこと。
あー、わたし某医療ジャーナリストからはっきり「助産師はニセ科学情報バラまくから迷惑な存在」と言われましたよ。脱力しました。
— MizuhoH (@_keroko) 2018年10月17日
子宮委員長はるの元恋人を題材にした映画『パーフェクト・レボリューション』の記事を書いたバズフィード岩永直子記者。
橋迫瑞穂氏は、その岩永記者に子宮委員長はるの話題を振ったところ、素っ気ない対応をされてしまったことがあります。
そのことが、学術的に子宮委員長はるの研究をしているのは自分だと自負していたであろう橋迫瑞穂氏とって、自分の仕事を否定されたと感じ、自尊心をひどく傷つけられたのでしょう。
研究対象である「ニセ科学」を拡散するトンデモ助産師に対して、庇護者の目線を向けることで自尊心を満たしていた橋迫瑞穂氏は、岩永記者から「助産師はニセ科学情報バラまくから迷惑な存在」と言われたことで、さらに自尊心を傷つけられたと同時に、自身の無意識にあった助産師に対する職業蔑視を岩永記者に投影したのではないでしょうか?
そうすることで、自分自身の内面に持っていた職業差別意識とは向き合わずに済むようになります。
- 投影 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/投影
助産師は厚労省の免許を所持し、独立開業する権利も認められた立派な医療資格のひとつです。その助産師が「同業者」として「ニセ科学」を拡散する助産師の存在を困ると感じるのは、医療従事者として当然なことです。
それを自分は医師、妻は助産師。自分は助産師を教えることもあるから助産師という仕事はよくわかる。助産師は問題だらけと受け取るのは、明らかに歪んでいて、とても不自然です。
自分自身が密かに持っていた助産師への蔑視感情を岩永記者に投影していた橋迫瑞穂氏は、その先入観から、このような、ながし氏に対する認知の歪みを生じさせたのではないでしょうか。
そして、橋迫瑞穂氏の内面にもっている助産師に対する職業蔑視は、瀬川深氏へのリプライで、図らずも露わになってしまったのでしょう。
「代替療法が専門」への疑問
次にやばいのが、整体関係。日本は整体周辺が保険診療周辺がグレーゾーン。健康雑誌の裏広告見れば、ヤバイのオンパレード。ちなみに整体師、鍼、灸関係はヤバイ治療法が、勉強会という形で共有・広まりやすい。また腕の良い「カリスマ整体師」も生まれやすい。
— MizuhoH (@_keroko) 2019年11月29日
信者ビジネスを問題視する(※8)黒猫ドラネコ氏へは、価値自由を楯に、子宮系などへの批判をアンチと罵り、助産師に関しては人の職業をケナすな!と見当違いの言いがかりをつけた橋迫瑞穂氏が、上のツイートでは一体どうしてしまったというのでしょうか?
代替医療がご専門である橋迫瑞穂氏の整体関係への「価値自由」とは?
その時その時の私的な状況次第で、研究対象への態度を自由自在に使い分ける。なるほどこれが、マックス・ヴェーバーのいう価値自由なのですね。
尊ぉ~~~~い(棒)
また、リプライで突っ込みが入っていますが、一般的に「整体」といわれる手技療法の多くは、公的な免許を持たない業者が自称していることが多いです。そもそも「整体」という公的医療資格はありません。従って、「整体」と「保険診療」はまったく相容れないものです。
日本は整体周辺が保険診療周辺がグレーゾーン。
まったく、意味不明の珍説です。
これが、代替療法の社会的役割についても調査していると自称する学者先生のお言葉ですか?
公的な医療教育を受けてもいない業者が殆どなのに、どうして腕の良い「カリスマ整体師」が生まれやすい
なんて言えるんでしょうか?そんなに甘いわけがないでしょうに…
代替療法も専門と自称する橋迫瑞穂氏のツイートは、保険医療と、法令で定められている医業類似行為と、それ以外の民間療法との区別がついているのか、怪しいと疑わざるを得ません。
私は、橋迫瑞穂氏に「代替療法も専門」と言えるほどの知識が果たしてあるのか?とても疑問に思っています。
Dedication to the Selfish Queen
次に紹介する二つの記事に対する、橋迫瑞穂氏による、これまた対照的な反応を比べてみていただきたいと思います。
最初に紹介するのは、ヨミドクター(読売新聞)の編集長時代の岩永直子記者が、HPVワクチン接種後に体調不良を訴えた若い女性と、その母親にインタビューした記事。二番目に紹介するのは、子宮委員長はるが自著の販促を兼ねた4900円のセミナーの様子を、子宮委員長はるの写真付きで紹介した記事です。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161108-OYTET50045/
HPVワクチン接種後の体調不良が複数の保健医療機関に通院後も体調は芳しくなく、最終的に神戸の接骨院にて改善したとありますが、ここで、注意していただきたいのは、何という名称の接骨院で、誰という施術者であるかは、明らかにされていません。
また、編集部注として、施術などについては女性の個人的な経験であり、一般的に推奨されているものではないことを付け加えておきます。
とされています。
接骨院の施術と体調不良の改善との因果関係は必ずしも明らかではなく、読者に誤解を与えないように配慮されていることは明らかです。
ところが、Mizuho.H 氏によるとこの記事が、HPVワクチンの副反応が接骨院で治ったという事実を提示したことをもって心因性であると決めつけ、結果的に特定の代替療法家を祭り上げることになったと主張しています。
その元記事がこれ。岩永さんの真意は「副反応」は心因性、回復できるというところだったんでしょうけど、この記事が結局、一人歩きした模様。:【子宮頸がんワクチン特集】打った後の体調不良に苦しんだ立場から 10代後半の女性とその母親 https://t.co/yAeuXlj0jF
— 橋迫瑞穂「妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ」発売中 (@_keroko) June 17, 2018
岩永さん、それはないでしょう。ご自分がヨミドクでやらかした、社会的に問題のある整体師を「エビデンス」と持ち上げて、マスメディアに流したのを「乱暴」と言わずに何を乱暴と言うのですか。あまりに自省がなさすぎやしませんか。 https://t.co/26cxTlp7Fp
— 橋迫瑞穂「妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ」発売中 (@_keroko) December 14, 2018
こちらの記事は、子宮委員長はるにスポットをあて、子宮委員長はるの自由な生き方が、女性の共感を集めているのか…。
との、前置きの後に、橋迫瑞穂・立教大学兼任講師によるブームの背景の分析として、
いまの日本で、結婚・出産は『賭け』。はるさんは、『思い切って産めばハッピーになれるよ』と背中を押してくれる存在なのでしょう。けっして『色物の流行』とは思わないほうがいい
との、コメントを載せています。
当該記事を読んだ子宮委員長はるのブログでは、最後の女性大学講師の一言が、「ドンっ!!」と肚を突くものでした。肯定されるとか、背中を押されるとか、それをはるかに超えたところの力強い言葉でした。『色物の流行とは思わない方がいい(一部)』私、感動しました。
- 私、教祖です。週刊誌FLASH掲載。 - 子宮委員長はるオフィシャルブログ「子宮委員長はるの子宮委員会」(アーカイブ)
http://archive.today/Ou5Lm
MIzuhoH様、ご無沙汰いたしております。私でお役に立てるようなことがございましたら、何なりとお申し付けくださいませ。
— 片田直久 (@KATADANaohisa) 2019年2月13日
申し訳ありません。おそらく2、3人なんですがわたしを子宮委員長はるちゃんを応援しているというデマを流していまして、牟田和恵先生のこともありちょっと心配しています。多分大丈夫だとは思うのですが。
— MizuhoH (@_keroko) 2019年2月13日
子宮系について論文を書きましたので、掲載されたらお知らせします。お手数をおかけしました。
この二つの記事に対する、橋迫瑞穂氏の極端に矛盾した態度には、氏のエゴイズムがまざまざと表れているように思います。
片や、記事に登場してもいない代替療法家を「エビデンスと持ち上げた」と言いがかりをつけ、片や、記事の登場人物が「感動した」と言っている自身のコメントに、子宮委員長を応援しているとした読者の感想に対して、記事執筆者と一緒になって訴訟恫喝を仄めかす。
もう、いい加減おわかりでしょう?
利己的な女王への生け贄として捧げられているのは、代替医療や代替療法家だけではないのです。医療や医療関係者だけではなく、学問や学問を志す人々、そして、氏を慕っている人々でさえも、氏のエゴの前では皆等しく、生け贄の山羊でしかないことを。
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それに恨みに凝り固まって恨み第一になった女の言っていることは、その恨みの正当化のためにはどんな嘘でもデマでも前言翻しでもやらかすからな。
— 性格色覚W異常フニクラ@CFS&無呼吸&HSP (@yzcyzf) 2021年11月16日